映画「ハドソン川の奇跡」は正しいことを正しいと主張し続ける勇気とその難しさを描いた名作だった

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応募したのが運よく当選したので、9月24日から公開となる映画「ハドソン川の奇跡」のジャパンプレミアに行ってきました。

トム・ハンクスやアーロン・エッカートが登場した舞台挨拶

主演のトム・ハンクスやアーロン・エッカートも登場して舞台挨拶が行われましたが、アーロン・エッカートは二枚目俳優なのにとてもチャーミングな感じの人ですね。
女性ファンも多いようで黄色い声援が飛んでいました。

しかし、この人、これまでほとんど見た記憶がないのだよなぁ。
ダークナイトのトゥーフェイス役だったらしいのだけど、まったく印象に残っていないのはなぜだろう?

ハドソン川の奇跡

実際の航空機事故をもとにした映画

映画は、2009年1月15日に実際に起こった航空機のハドソン川着水事故を基にしたもの。
事故は当時、ニュースメディアよりも早くSNSで報じられ、乗員乗客155名が全員無事だったことも含めて大きな話題となっていました。
私もリアルタイムでSNSで見ていたので、それが映画になったというのは感慨深いものがあります。
そりゃぁ、歳を取るわけだ・・・。

そんな事故の様子は、いまでも「hudson river airplane」などで画像検索すると当時の写真で知ることが出来ます。

ハドソン川

チェスリー・サリー・サレンバーガー機長は一躍、英雄として時の人になりましたが、映画ではその裏で起こっていた事故を調査する国家安全運輸委員会による「空港に戻ることもできたのではないか?」「不要に乗客を危険にさらしたのではないか?」という追及、それを受けてのサリー機長の信念と苦悩、家族やチームとの信頼・絆が主軸として描かれています。
ちなみに原題は機長の名前である「SULLY」です。

クリントイーストウッド監督作品らしく、日本映画(やハリウッドでも)にありがちなゴテゴテとした装飾はなく、シンプルに淡々と、そして丁寧に積み重ねられていく感じです。
もちろん、事故の状況も描かれており、パニック映画っぽくもあるのですが、その場面ですら粛々と描かれています。
公式サイトには、実際に事故機に搭乗していた人のコメントもあるのですが、かなり実際の状況に近くなっているようです。

視聴後の感想としては、これがプロフェッショナルの仕事なのだなぁという感動と、正しいことを正しいと主張し続ける難しさというのを感じさせられました。
もし私が同じ状況になったとしたら、早々に日和っちゃうだろうなぁ・・・。

それにしても、事故発生から着水まで208秒(3分28秒)しかなかったというのには驚きです。
やっぱりあの出来事は奇跡的だったのですね。

そんなわけで、事故をリアルタイムで見ていた人はもちろん、何かしらに迷っていたり、戦っていたりする人にも勇気を得られるという意味でおすすめの映画です。

「ハドソン川の奇跡」公式サイト

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