パーソナルキャピタル×マインド=成果

レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,523
  • 発売日: 2007/06/29

レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術を読み終わりました。約1時間30分。

レバレッジ・リーディング、レバレッジ・時間術に続くレバレッジ・シリーズの3作目です。これまでの2冊は、それぞれ「知識」と「時間」に対してレバレッジをかけるものでしたが、本書は、

これから紹介する「レバレッジ・シンキング」は、それらすべての上位概念となるもので、レバレッジのベースの考え方をより詳しく説明するとともに、DMWL(Doing more with less)実現のためのノウハウをお伝えします。すでに前著を読まれた方々も、本書を読んだうえでさらに読み直していただくと、よりベースの考え方を理解でき、実践がしやすいものになると思います。もちろん、わたしの著作に接するのが初めてという方で、さらに詳しく知りたいと思われたら、ぜひ右記二冊をお読みいただければと思います。

という位置づけです。

「労力」「時間」「知識」「人脈」の4つの分野にレバレッジをかけ、少ない労力で無限の成果を得る、そのためのノウハウをまとめた内容ですが、「こうすればいい」という具体例はなく、心構えや考え方が中心です。

本書の中では、パーソナルキャピタル(自分資産)という言葉が度々登場します。

自己投資によって、「パーソナルキャピタル(自分資産)」を構築することができ、これにレバレッジがかかることで、不労所得的に成果が上がっていきます。

自己投資を行うことで先の4つの分野を「労力資産」「時間資産」「知識資産」「人脈資産」とし、自分資産=パーソナルキャピタルを築いていきます。しかしパーソナルキャピタル=成果ではありません。成果を生み出すにはマインドが必要だとも言っています。

パーソナルキャピタル×マインド=成果

パーソナルキャピタルが大きくてもマインドの低い人もいます。場合によって、会社がおもしろくないと感じているなど、マインドがマイナスということもあるでしょう。そのようなときには、パーソナルキャピタルが大きくても、成果はマイナスになります。

ただし、自己啓発書を読むなどしてマインドだけを高めてもだめなようです。

マインドが高まってもパーソナルキャピタルを増やす努力をしないなら、思うような成果が上がらないのです。マインドは資産ではありませんので、残念ながら空回りだけしてしまうのです。思いきり車のアクセルを踏んでいるのに、「労力」「時間」「知識」「人脈」というタイヤが四つとも外れているために、前に進んでいないのです。

ここでいうマインドは、モチベーションと言い換えてもいいのだと思いますが、このマインドを高めつつ、成果を生み出すための自分資産を増やしていく。この自分資産を増やすにも、ただガムシャラに努力するのではなく、最低限の労力で最大の効果を生むように工夫する。その為のノウハウがレバレッジ・シンキングという考え方です。

言葉で聞くととても簡単そうですが、筆者自身、「考え方を変えるだけ」と言っているように本当に簡単なことのようです(ただし個人的には、先述の「マインドを高める」というのが非常に難しい気がしていますが……)。具体例はないですが、もっと生産性を高めたいと思っている人には何かしらのヒントが見つけられる良書だと思います。

ちなみに、巻末にレバレッジシンキングのための50項目のチェックリストと、おすすめの本12冊が載っているのですが、これらは日本ファイナンシャルアカデミーのサイトからダウンロードが可能です(メールアドレスの登録が必要です)。

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