SIMフリー端末の緊急速報への対応状況 自治体からの緊急速報は、ほぼ非対応

2016-05-17 11.44.49

以前に緊急地震速報は格安SIMでも受信できるのか?という記事を書きましたが、IIJが3か月毎に開催している「IIJmio Meeting」で中の人たちがこの辺のことを詳しく説明してくれました。

SIMフリー端末の緊急速報対応状況

説明のあった内容はIIJのエンジニアによる公式blog「てくろぐ」でスライドが公開されているので一読をお勧めします。

この中の話であった格安スマホの緊急地震速報対応の要点は下記。

  • 緊急地震速報を受信するかはSIMではなく端末次第。
  • 現在販売されているSIMフリー端末はおおむね対応している。
  • 緊急速報のメッセージには3GPPで決められたものと、各キャリアが独自に決めたものがある。
  • 独自に決めたものは、主に自治体からの情報送信で使われている。
  • 独自メッセージを受信できるSIMフリー端末はiPhone以外ではHUAWEI端末の一部のみ(ただし要設定)。

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主に自治体が利用しているキャリア独自のメッセージ

自治体から送信される独自規格のメッセージというのは、緊急地震速報や津波警報などの気象庁から送られるものではなく、台風や大雨などのときに送信される自治体からの避難警報などですね。

この部分は気象庁や総務省などは絡んでおらず、あくまでもキャリアのサービスとして自治体向けに提供されているものなんだそうです。

docomoの場合は下記に自治体向けのサービスの説明が載っています。

HUAWEI P9での設定

そんなSIMフリー端末ではほぼ受信ができない独自メッセージですが、HUAWEI端末の一部では個別に設定を行うことで受信可能になるそうです。
IIJで確認したのはHUAWEI P8 liteとHUAWEI P9 liteですが、HUAWEI P9にも同じ設定がありました。

設定個所は下記。

  • 「設定」 > 「緊急速報メール」 > 「メニュー」 > 「設定」 > 「チャネル設定」 > 「チャネルの追加」

チャネルの追加で、下記の3項目を追加します。

  • チャネル名:a001、チャネル番号:40961
  • チャネル名:a002、チャネル番号:40962
  • チャネル名:a390、チャネル番号:41872

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なお、最後のa390については、a004-a3ffの範囲のなかの1つなのですべてのメッセージをカバーできているわけではないそうです。
ただ、このa390というチャネルが船橋市のテスト送信の際に使われていたということです。

この部分については気休めかもしれませんが、設定できるならしておくに越したことはないと思います。

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